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ダイビングの指導団体とは?
指導団体とはダイバー認定に必要なトレーニングカリキュラムの作成や、Cカード(Certification Card 通称=ライセンスカード)の発行、加盟店の管理、インストラクタートレーニングなどを行なっている民間の組織のことを指し国内だけでも約40団体が活動しています。国内でダイビングを楽しむ場合は国内もしくは海外で有名(メジャー)なダイビング指導団体のライセンスカードであれば問題ありませんが、海外でダイビングを楽しむ場合は海外で有名(メジャー)なダイビング指導団体のライセンスカードが必要な場合があります。日本国内のみの指導団体は海外では認知度は低いのが現状です。そのため、 Cカードを取得するにあたってはご自身に合った指導団体を見つけることも選択肢の一つと言えます。
Cカード協議会の加盟団体
日本にはCカード協議会(正式名称:レジャーダイビング認定カード普及協議会)があり、現在は主要な14社(発足当時は5社)によって構成され、Cカードを発行するための「最低指導基準の採釈と普及」を目的とし、各ダイバーランクごとの基準採釈の普及に努めています。
Cカード協議会が採択している最低指導基準は、実質的な世界標準となっているアメリカRSTC(*1)基準に基づいて作成されたものであり、当協議会加盟社において指導基準を採択して発行されるCカードは、世界各地域で広く認知されています。
つまり、協議会に加盟している指導団体が発行するCカードは、その名称が違ったとしても同等のランクであれば指導基準が統一されているためダイバーレベルを保証し、これから取得を目指す人や、既に認定を受けたダイバーを受け入れるお店が混乱しないようにしているわけです。
従って、様々な指導団体がありますが、Cカード協議会に加盟している団体を選べば国内外において差し支えなくダイビングを楽しめるということです。
BSACとは?
「BSAC」とは、The British Sub Aqua Clubの略称で、1953年に英国のロンドンで設立されました。半世紀以上にも及ぶ活動は、国際的な安全ダイビングの普及と海洋への探求と科学に貢献し、現在では世界中に支部があります「安全最優先」というポリシーのもとに構築され、ダイビングで抱えているリスクを、いかにダイバーの自己責任において回避し、安全に、計画的に、実行していくかということを重視しています。
皇室との関わりについて
BSACは、英国王室とも深い関わりを持ち、歴代の名誉総裁は王室から輩出されています。その歴史と伝統は、今も世界中のダイバーからの厚い信頼を得ています。
歴代の王室から輩出された名誉総裁一覧
- 初代BSAC総裁 フィリップ殿下(エジンバラ公)リザベス女王の夫(1960年-1963年)
- 前BSAC総裁 チャールズ皇太子(ウェールズ公)故ダイアナ妃の夫(1974年-2014年)
- 現BSAC総裁 ウィリアム王子(ケンブリッジ公)(2014年-現在)
BSACの代表的な年表
- 1953年
英国ロンドンでダイビングに興味をもつ同志によって創設され、発足後の初代総裁にエジンバラ公が就任された。 - 1955年
英国政府の諮問機関フィジカル・レクリエーション委員会からスポーツダイビングの公式指導団体をして任命さた。 - 1959年
スクーバ器材の生みの親であるフランスの海洋探検家ジャック・クストー氏を名誉会長に迎える - 1987年
英国以外におけるダイビング教育事業の開発を担う「BSAC INTERNATIONAL」が発足。日本でもBSACダイバー教育を目的とする「BSAC JAPAN」が設立されました。 - 1993年
BSAC(UK)は設立40周年を迎え、名誉総裁であるチャールズ皇太子をロンドンのギルドホールに招き盛大な記念式典が催されました。 - 2013年
BSAC JAPANのコースが国際規格ISO 24801,24802を取得しました。 - 2014年
ウィリアム王子(HRH The Duke of Cambridge Prince William)が新たなBSACの総裁に就任致しました。
BSAC JAPANとは

BSAC JAPANは、1987年に当時のマイカルグループ(2000年に破綻)によって英国より、ダイバートレーニングを日本国内に導入するために設立されました。現在は日本国内における大手5団体の中の1つにまで成長しています。
BSAC JAPANの「基本理念」
『水中での探検、科学、スポーツなどの活動普及を促進し、その安全普及にも貢献する』
BSACは、「Safety First(安全最優先)」を基本理念に掲げ、インストラクターの育成や教材の開発を行っています。そしてこの理念は世界中で活動している支部にも継承されています。
BSAC JAPANのプログラム

英国の海は冷たく、とても厳しい環境です。その中で培われたBSACの基本理念を継承しつつ日本で受講する場合、日本の海に合った独自のプログラムで指導を受けることができます。日本に合わせてつくられたプログラムで基礎知識から高度なテクニックまで学べるため、効果的に学習を進められます。国内のダイビングショップでも歴史の長い、老舗の名ショップが加盟しています。
海外で作成されたプログラムとは違い、日本にあった環境でのダイビング指導を行う事により、さらにダイバーの安全と技術向上をサポートします。
国外で開発されたプログラムなので、翻訳の過程で理解しづらい表現があったり、海のトレーニングにおいても温暖な日本の海では不要な部分と、補足しなくてはいけない部分があるのです。
BSAC JAPANのプログラムは常に「ダイバーが解り易く安全にコースが受講できるように」という日本独自のきめ細やかさをモットーに教材の開発を行っています。
もちろん作成後の教材が国際規準はクリアしているため、世界中でダイビングを楽しむ事が可能です。
海洋保全活動
Reef check
BSAC JAPANでは、一般レジャーダイバーと海洋学者、地元の人々が協力して行うサンゴ礁の健康調査『リーフチェック』を2006年からサポートしています。日本全国で活動するBSAC JAPANの加盟店がリーフチェック中心となって、研究者の参考データとしても活用されています。

Reef Check参加者はエクスペリエンスカード(経験カード)を取得する事が出来ます。毎年違ったデザインのカードが申請できますのでコレクションしていくのも楽しそうですね。
Beach clean
BSAC JAPANでは、ダイバーがいつもお世話になっている海のゴミを減らすため、全国のBSACダイブセンターで開催されているビーチクリーンの活動も支援しています。
加盟店が中心となって毎年開催される水中のゴミ拾いの様子です。横のつながりが強くみんな楽しそうです。


2018年度は『国際サンゴ礁年(IYOR2018)』という事もあり、『国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーター』として環境省から任命され、サンゴ礁保全に積極的に取り組んでいます。
国際標準化機構(ISO)
BSAC JAPANが「European Underwater Federation」と「The Austrian Standards Institute」の管理により、国際標準化機構(ISO)の国際規格に適合している事が認められています。
国際規格で認証されているトレーニングを受け、そのカードを保有することができるという事は、これから皆様が取得されるCカードの価値を高めることにつながっていく事になるでしょう。

数あるダイビングライセンスの指導団体ですが、そのカリキュラムのクオリティにはバラつきが生じる可能性があります。そこで設けられたのが、ISO(国際標準化機構)による国際規格。ISOの認証を受けた団体であれば、そのカリキュラムは世界基準に達していると言えます。BSAC以外の国内主要団体で、ISOの国際規格を満たしているのは、PADI、SSI、の2団体程度ではないでしょうか?
まとめ
今回はBSACに的を絞った形でご紹介させていただきましたが国内主要団体においては、どこも素晴らしい指導方針やカリキュラムを提供していますのでご安心ください。余談にはなってしまいますが、世界的に有名なインスタグラマーのmaakomindさんもBSACダイバーです。



- BSACは世界最古の指導団体である
- ISOの認証を受けており世界基準である
- 国内TOP5に入っている
- maakoさんもBSACである(笑)
いかがでしたでしょうか?ダイビングという遊びの中には目をそむけてはいけない「危険性」があるため、すべての皆さまに楽しんで頂く事と同時に「安全」に帰って頂く事を重要視している安心できる指導団体と言えます。
最後までありがとうございました。この記事を読んで「ダイビングを始めてみたいな」と少しでも思っていただけたら幸いです。
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